
潮州赤土について
潮州の赤土は主に楓溪で産出されますが、鳳塘、浮洋、龍湖などの地域でも赤土が豊富に産出されます。
「紅罐(こうえん)」として知られる潮州産の赤土で作られた急須は、温度変化に強く、20℃から150℃までの温度変化を連続的に受けても割れにくい性質を持っています。この素材は安定しており、毒性物質や放射性元素を含んでいません。

潮州紅土は鉱石から精製され、石英、雲母、カオリンからなる粘土鉱物構造を有しています。シリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、酸化鉄(Fe2O3)を豊富に含んでいます。鉄、亜鉛、マグネシウム、雲母粒子、炭酸ナトリウム、バリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、この紅土で作られた急須や蓋碗は通気性に優れているため、お茶を淹れると香りが格別です。

潮州紅土の原料は天然の鉱物で、原料土には極めて高い酸化鉄が含まれており、土のような黄色をしています。1200℃の高温で焼成すると、赤みがかったオレンジ色に変化します。紅土急須を作る最後の工程では、同じ紅土を使って「化粧土」と呼ばれる滑らかな泥漿を作り、急須の表面に塗布します。焼成後、滑らかで光沢のある半透明の仕上がりになります。

潮州の赤土茶器(急須、蓋碗、茶碗など)には、非常に独特な特徴があります。
1. 茶器は一般的に小型で、潮州流の功夫茶を淹れるために設計されています。地元の人々は、小さめの茶器の方が「香りが凝縮される」と信じています。
2. 長年の職人技の改良により、現代の潮州の赤土製急須、蓋碗、茶碗は壁が薄く、放熱性に優れ、通気性に優れ、お茶が蒸れるのを防ぎ、お茶の香りを高めるのに役立っています。
3. 潮州紅土急須は、滑らかな湯の流れ、注ぎ口の切れ味、注ぎ口に茶葉が残らないよう、細部までこだわって丁寧に作られています。急須の蓋は本体にぴったりとフィットします。